食事療法での導入事例
食事療法での導入事例

未病を紐解くための1ピース
腸内細菌からわかること

銀座クリニック 田中俊一

サービス導入効果

  • 患者の生活習慣をより正確に把握
  • トータルな個人データとして未病に寄与

銀座4丁目鳩居堂とG Uの間に挟まれたロンシャンのビルの8階に位置する銀座クリニックは、糖尿病・高脂血症・高血圧症などの代謝疾患、バセドウ病・橋本病などの内分泌疾患、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠代謝疾患を専門とする医療法人みなとみらいに属する9つのクリニックの一つです。中でも銀座クリニックは、まだそれらの疾患を発症していない未病状態の方々と遺伝子型から睡眠、食事、運動までを科学的に分析する事で一人一人個別に向き合う診療に力を入れておられ、弊社の「菌ドック」を始め、さまざまな検査を導入されています。 理事長の田中俊一先生は、睡眠や糖尿病に関する書籍を多く出版されているほか、数多くのメディアにも登場されている方です。そんな田中先生に「菌ドック」との関わりを伺いました。

食事療法を考えるのに欠かせない腸内細菌叢

導入頂いたきっかけを教えて下さい

腸内細菌がわからないで食事療法も何もないだろう!というのが、きっかけの一つです。私のところは会員に向けた個別化医療を行っていますが、そこに十分な基本情報がなければ達成することはできません。いくら腸に良い食事だと指導しても、そもそもその人の腸内環境がどうなのか、実際に腸内環境にどう効果があるのか、などはデータがなければわかりません。

例えば現在提供されている保険診療では基本的に身長・体重・年齢・男女くらいしか個別データがなく、そこで型にはめていくしかない。

本当に相手のことを知るには、遺伝子や睡眠状況、朝の体温や血圧、心拍数、睡眠中のSPO2などを評価していく必要があります。

そういった中の一つとして、特に重要な要素と思って導入したのが腸内環境を調べられる「菌ドック」だったのです。

患者さんのバックグラウンドデータとしてかなり重要だと思っています。

どのような使い方をされているのでしょうか

基本的に、会員になっていただいている患者さんには全員行ってもらっています。他にもテロメア長の検査や睡眠のパターンテストなども行ってもらい、その人の今の状況を詳らかにするようにしています。

検査のペースは基本年1回です。食事療法は明確な結果が出るまでに半年はかかりますし、腸内細菌叢が安定してくるまでに1年ほどかかるので年に一回で行っています。 食事療法は元に戻してしまうと、細菌叢も元に戻ってしまいますので、これは長期で見ていかないと意味がないと思っています。

どう変わるのか、どう戻るのかを見ていくのが大事です。

特に患者様から評価されているポイントはありますか?

腸内細菌叢検査を行うことで、しっかりと100%提案に取り組めるようになるというのがあります。その場しのぎの方法ではなく、生活そのものを変えるような提案を銀座クリニックでは行っていますが、その結果を見る一つとして役立っています。

例えば断酒や食生活の改善は、食事療法として行えば、よくなったら止めてしまうということもあります。ですが、一人一人の生活や嗜好に合わせて内容を調整していくことで、それが習慣になり普通のことになっていく。そのためのデータとして有効利用できるのが良いところでしょう。

ただ、腸内細菌叢検査を行ってよかったという声は多くいただきますが、生活習慣にまで至るには数年を要するようです。うちのように複合的にみていれば提案できますが、単体では「だからどうすればいい」にまで応えるのは難しい部分があります。私は腸内細菌叢検査を行うことで適正な生活改善につながることを確認していますから、伝え方などを十分に工夫すればさらに多くの方に役立つものと思っています。

「菌ドック」は自己投資のひとつになる

主に活用いただいている患者さんはどれくらいの層なのでしょうか。

うちでは40代以上の経営者がメインです。健康にある程度投資できる年齢でもありますし、健康が仕事のパフォーマンスに直結することを肌で感じている世代でもあります。特にうちのメンバーはそのあたりの感度が高い方が多いようです。

日本人って自己投資にお金を使うのは苦手で、なかなか自分投資しません。一方、自分の能力が落ちたら食えなくなってしまう経営者層は熱心に自己投資しています。どう自分の健康を維持するのかに危機感を持って真剣に向き合っている、そんな方がこの菌ドックのサービスに対して感度よく反応してくれますね。そういう方にとって、この結果に対して分析やアドバイスできることに価値を感じてくれていると思います。

今後やりたいことはありますか

今後は、取り組んでいる治療の効果がどのように腸内細菌叢に影響を与えているのかを分析したいと考えています。睡眠なら7時間半睡眠を取るようになる、無呼吸症候群を治療するなどで、食事でも野菜をどのように/どのくらい食べる習慣を身につけることでどう変わっていくのか?メンバー制の強みはそういったデータを長期で追うことができることです。何がどう良いのかがわかってくればこれまで以上多くの方の役に立てると思います。

検査会社として正確なデータをしっかりと出し続けてほしいというのは、もちろんありますが、この菌ドックは個人が相手ではなく医師やサービス提供者向けのサービスです。ラボとクリニックなどの施設がどう連携していくのかが大事になってきます。我々のようなクリニックが持っている個別情報と、ラボが持っている集団情報を頻繁に意見交換して知見を高めていくことが、今後は大事になってくると考えています。

銀座クリニック

銀座クリニック

「これまでの医療で足りないことをしよう!」をコンセプトに、保険診療では調べることができない睡眠や運動、食事、遺伝子などの情報をデジタル化し、個別に最適な診療を提供するクリニック。メンバーに対し、未病の段階から関わり、より健康な状態へアップグレードし続けることを目指している。

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